読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

学びは「個」が起点になる(一斉指導の困難さ)

Facebookの過去のこの日(on this day)という機能、ご存知でしょうか。今日は、2年前のこんな投稿が出てきました。

島根県に通った日々

懐かしいです。。。ちょうどこの頃は、教員志望だった社会人インターンと交代で、週末に兵庫から吉賀町に通っていました。前日に兵庫から広島まで移動して、漫画喫茶に泊まり、翌日の高速バスで吉賀町に行くという…(吉賀町は鉄道は通っていません)この頃は体力的に大変でした。 

おかげさまで、たくさんのトライ(とたくさんの失敗)をさせて頂き、現在では島根県内だけで、6自治体で eboard を活用した放課後学習の取り組みを実施させて頂いています。いつも御世話になっている島根の皆様、本当にありがとうございます。

 

一斉指導から始めることの困難さ

このFacebook記事にも出てきているのですが、かつては「特別授業」ということで、eboardを活用している現場で、特に定期テスト・受験対策などの「授業」をすることがありました。いわゆる講義、一斉指導です。

元が小規模校なので、中学生10名弱に授業をするのですが、これがむずい。私の力がないのかもしれませんが(でも解説してることは、動画と同じです)、10名弱でも、開始して10分程度で「理解の差」を感じるんですね。

ある子は、もう十分に理解していて、退屈気味。中間層は、内容・進度がぴったり。学力的にしんどい子は、理解に穴が空いているのを感じます。説明しつつ、サポートしつつ、そこを埋めようとするんですが…まぁ「じゃあ、自分のペースで動画見てみようぜ」と言いたい!

結局、最初だけ講義をして、あとはeboard で、、、いつも通りの個別学習になりました。。。

 

学びは「個」が起点になる

一度、学力や進度にばらつきがある環境で、授業されたことがある方はわかると思うのですが、その集団に「同じ内容を、同じペースで、同じ伝え方で理解してもらう」って、非常に難しい。特に、学校の教科は積み上げが必要なので、中には、2〜3年前の学習内容も身についていない子もいれば、パッと教科書見てすぐに分かってしまう子もいる。

「知識・技能の習得」であれば、それは「個(人)」に落ちるものなので、学びは「個」が起点になるはず(個人的には、思考力や表現、コミュニケーション力なども「個」が起点では?と思っていますが…それがあって、他者があり、知識が構成されていくという…)。それが、近代に成立した学校教育制度から変化が起きておらず、現行の学校や授業が同質性の高い「集団」が起点になっています(もちろんそうでない学校、授業もたくさんあります)。

 

アクティブラーニング、ICT授業に感じる違和感

以上のようなことが、島根や全国の現場に伺わせて頂きながら、私が感じて、学び、実践してきたことです。でもどうやら、昨今のアクティブラーニングやICT導入授業を拝見していると、「私の考えは異端なのかな」と思うことがあります。

あくまで授業は、先生を中心に「一斉」に進み(みんなが決められた時間に、決められてことを、決められてようにやる)、そのアドオンとして、「協同学習」や「プレゼンテーション」があるような。「個別学習」に至っては、「古い」「よくない」のような考えを持たれていると感じることさえ、あります。

(そりゃあまぁ、ドリル教材で、ホイホイ出てくる問題をしこしこひたすらやってるんだったら、古くて、よくないと思いますが。古くて、よくないのは、その学習に対する捉え方。教材の使い方。)

 

ここについては、いろんな考えがあるのかもしれませんが、じゃあ「個別」と「一斉」と「協同」で、学習効果(もう学力テストの点数とかね!ここで測る指標ちゃうね!)はどれくらい違うんだ?とか、うんこみたいな話も出てきそうですが、自然に考えれば分かることかなと思います。

聞いていても全然わからない・分かりきっている話を聞く授業よりは、自分の学力や進度・やり方にあったもので学んだ方がいいのは、合理的にわかります。以下の苫野先生の本などは、もっときちんと、柔らかく説明してくださっているので、疑問に思われる方は、ぜひご一読を。

公教育をイチから考えよう

公教育をイチから考えよう

 

 

子どもの貧困、不登校や地理的課題など、いろいろな環境で学習に課題を抱えている子がいますが、「学習す(べき)内容」が社会に合わせて変わっていく中で、長期的な本質的な解決策は、学習を「個」に還し、その子が学び抜く力、環境を支え抜くことだと思います。そこを起点として、学び合いや協同学習があるべきと、私は思います。

ICT、eboardという武器を持って現場に行くと、そのための「個の学習」をエンパワメントできるツールだと感じます。まだまだできることは少ないですが、島根県ような取り組み、全国に広げていきます。

 

学習サイトeboardとその活動は、皆様からのご支援で成り立っています。

全国の子ども達の学びへ、応援よろしくお願いします。